地デジの電波状況
こんにちわ。
アンテナドクターです。
昨日までの豪雨はすごかったですね。
数十年に一度の豪雨ということで、みなさまは大丈夫でしたでしょうか。
こういう災害は、突発的に発生するので、日頃の備えを大切にしたいですよね。
今日は、地デジの電波状況についてお話したいと思います。
屋根上に設置しているヤギ式アンテナという魚の骨のようなアンテナには実は方向があるってご存知でしたか?
地デジ用のアンテナはそのほとんどが指向性アンテナといい、使用する向きが決まっているのです。
基本的には、電波塔(首都圏近郊ならスカイツリー等)に向けてアンテナを設置するのです。
ところが、たまに周りの家と全然違う方向を向いて設置されていることがあります。
電波塔と違う方向って間違えたの?と聞かれそうですが、実は違うのです。
実は地デジのアンテナはビルや山などから電波を反射することがあるのです。
まれに目の前に大きなビルが建っているなど、電波塔から電波を受信したいのに障害物があることがあります。
そういった場合、別の方向へ向けて検波してみると地デジの電波が受信できることがります。
これを反射波といいます。
反射波は、直接電波を受信するよりもレベルが落ちていることが多いのですが、視聴に問題ないレベルが取れているようであれば、工事を行えます。
そんな反射波ですが、デメリットもあります。
一つには、反射している建造物との間にまた別の建造物が建ってしまった場合には、電波状況が変わる可能性があるということです。
これは、電波塔から直接電波を取っている場合でも、起こりうることなのですが、こういった場合には、他の方向を探すなどの代替手段を探すしかありません。
こういった知識を持たずに施工されている業者様もいらっしゃるようですので、みなさまも予備知識として知っておかれると、工事を依頼するときに役立つことがあるかもしれませんね。
それではまた。